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図書館員の気になる一冊

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奈良県立図書情報館に所蔵されている本の中から、図書館員が気になる1冊を紹介します。 (こちらの記事は、奈良県立図書情報館メールマガジン「Lib Info NARA -奈良県立図書…
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#子育て

「自分で名付ける」【#図書館員の気になる一冊】

 本書は、前作『じゃじゃ馬にさせといて』において、女性として感じる日常の違和感をフェミニズムの視点で指摘した著者が、その後の妊娠・出産・子育ての経験で直面した、社会で半ば当然視されている様々な事象についての疑問を綴ったエッセイです。  冒頭で取り上げるのは名字の問題。結婚して名字を変えるのは9割以上が女性側である現状について、制度上は選択できても今の日本社会では選択する権利はないに等しいと述べ、パスワードを忘れた時の秘密の質問に「母親の旧姓」という項目が設定されていることにも

「生き物が大人になるまで 「成長」をめぐる生物学」【#図書館員の気になる一冊】

 毎年、子育てについて書かれた本が数多く出版されています。しかし、人間の子育てや成長を、ほかの生き物のパターンと比較しながら書いた本というのは珍しいのではないのでしょうか。  幼虫時代はなぜ必要なのだろう?子育てをする生き物としない生き物は何が違うのだろう?成長するってどういうことだろう?本書は、こうした素朴な疑問について考えることからスタートし、雑草生態学の専門家である著者はこうした疑問に答えるべく、多種多様な生き物の生態を紹介していきます。そして、それぞれの生き物と人間の