「ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ」【#図書館員の気になる一冊】
芸術大学の写真学科を卒業した後、高齢者専門の弁当配達のアルバイトをしていた著者は、ある日バイト先の店長から「お客さんの写真を撮ってみたら?」と勧められる。その言葉を受けてひとまずカメラを携えて配達に出るようになったものの、お年寄りたちの生活状況に面食らい、なかなかシャッターを切ることができない。半年後にはようやくレンズを向けられるようになり、カメラを通してのコミュニケーションを楽しむことができるようになるが、一方で大きな葛藤を感じることに。
何のために撮影しているのか、これ