「奇跡とはごくささやかなものだ。朝採りの苺一粒ほどの。 」—―100冊ギフト紹介③
こんばんは、奈良県立図書情報館の藤本です。
2021年12月1日(水)から2022年1月27日(木)まで開催中の、図書展示「100冊ギフト」。
館内にて、当館の職員が2021年に読んだ本の中から、他の人にも読んで欲しい、「おくりたい」と思った本「99冊」を、印象に残った文とともに紹介しています。
100冊目は、皆さんのおくりたい本を募集しています!
100冊目、ありがとうございます!
ご投稿ありがとうございます!
今回は12月12日20時までにご投稿いただいたものを、ご紹介したいと思います。
タイトルの一文は、ご応募いただいた『ことばの果実』P.10(「苺」)より。
このほかにも3名の方から、ご投稿いただきました。
早速展示コーナーに追加しています!
*『10のことば』『あなたのための短歌集』は残念ながら当館には所蔵がないため、現物なしでご紹介しています。
ご投稿ありがとうございました!
まだまだまだまだ!募集しています。現在約8割が貸出中で、展示コーナーが寂しいことに……
本好きなお知り合いにもお声がけいただけると嬉しいです!
応募方法はこちらから。
それでは続いて、当館からのおくる本をご紹介します。
誰も知らない世界のことわざ
ブドウはお互いを見ながら熟す。
トルコ語
このことわざには、私たちは次第に仲間同士で似るようになり、まわりの人たちから学びながら成長していくという意味がこめられています。自己啓発書作家のジム・ローン氏は「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人を平均したような存在だ」と言っています。もし、これを信じるなら、あなたにとってその5人とは誰なのかを、よく考えてみる必要があります。
(p.88-89)
図書館・まち育て・デモクラシー
尊敬する図書館員である千葉県浦安市立図書館の鈴木均さんと、図書館の意義やその可能性について意見交換したことがあった。鈴木さんは、図書館の価値をめぐる議論について、定量的な評価軸には限界があり、これからは、定性的な評価についてもっと検討されなくてはならない、ということを言われた。
鈴木さんは、その可能性を図書館というコミュニティーで共有される「物語」に見いだし、喪失されつつある人と人をつなぐ媒介としての機能に、図書館の本質的な役割があるのではないか、と語った。
「図書館で育まれ、営まれる『物語』」
(p.48-49)
そして、ぼくは旅に出た。: はじまりの森ノースウッズ
今朝もひとつ、昼もまたひとつ、ポーテッジを越えて進んでゆく。(中略)
とにかくいまは、この荷物をかついでポーテッジの反対側に運ばなくてはいけない。それがいまのぼくに課せられた使命であり、自分の人生を前に進めることのできる、ただひとつの行動だったのです。
ひたすら無言で、かつ無心に荷物を運んでいると、なにか神聖な儀式にでも参加しているような厳かな気持ちになっていくのがわかりました。深い迷宮の奥へ、ひとつひとつ階段を下りていくような気分で 森のトンネルを抜けていくと、ふたたび明るい湖岸がぼくを待ちうけていました。たどり着いたのはバスウッド湖にある湾のひとつ、パイプストーン湾の入口でした。
(p.114-115)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
皆さま、ご応募よろしくお願いいたします!
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