見出し画像

世界のブックデザイン2022-23 中国編~箱から出すよ~

こんにちは、奈良県立図書情報館です。

7月30日で終了の「世界のブックデザイン2022-23」、最後にご紹介するのは……中国、こちらの作品です!

箱!

2022 最も美しい本コンクール(中国)(2022 最美的书 CHINA)
中国童谣翻翻乐(全十册)』(めくって楽しむ中国の童謡(全10 巻))
著者:金波等
発行:人民教育出版社
価格:1480 元
ISBN:9787107325380
デザイン:友雅
印刷:北京尚唐印刷包装有限公司

結構な大きさのこの箱。
実は、様々な工夫の凝らされた10冊と○○○が納められています。

今回は本を箱から取り出す様子をお届けします!
(CDの開封動画みたいでわくわくしますね!!!)


というわけで、中身はこんな感じです。

カラフル!盛り沢山!

トートバックが!ついている!
このバックに本を入れてお出かけ……うーん、想像するだけで楽しそうです!

審査コメントを読むと、この本たちが中国の伝統的な童謡・現代の童謡を様々な方法で表現したものであることが分かります。

童謡は中国の伝統文化における輝かしい存在で、子どもが最初に触れる文学の形式でもある。本書は、中国の童謡の8 つの主要カテゴリー(問答歌、物語歌、遊び歌、早口言葉など)に基づき、伝統的な童謡と現代の童謡10 曲を厳選したもの。童謡と仕掛け本をうまく組み合わせ、童謡という古い文学の形式に新しい読書体験をもたらし、また、遊び感覚での読書を通じ、子どもが中国の童謡と伝統文化の魅力を感じ、心の栄養となることを目指している。10 の童謡を10 の方法で表現し、個性的でありながらも統一感があり、趣に満ちている。本ごとに立体的な見せ方や、絵の表現、ボリューム、紙が異なっている。表現方法としては、型抜きや、オーバーラップ、折り畳みや、引き伸ばしたり弾ませたりする方法が用いられている。また、異なる紙(色紙、凹凸のある紙、白い紙など)と作風の異なるイラストレーション(抽象と具象、写実とデフォルメなど)で、童謡の内容やコンセプトを伝え、本をめくる楽しさを感じさせ、まさに立体的な読書体験を与えている。児童書でありながら、大人も楽しめる本。

2022 最も美しい本コンクール(中国) 審査コメント

十冊十色とでも言いましょうか、1冊1冊、実に様々な方法――使われている紙であったり、仕掛けであったり――で、絵本の内容をより立体的に味わうことができます。

~撮影時、こんな感じで盛り上がっていました~
    J:うお~!
  U、N:うお~!!
    J:この、うさぎ🐰ととら🐯の攻防、たまんないっすね……!
    N:本を広げる喜びを感じますねぇ。
    U:こっちは1ページ1ページ、質感の違う紙が使われています!
J、U、N:うお~!!!


続く記事で詳しくご紹介していきますのでお楽しみに!

紹介されるのを心待ちにしている本たち。

それではまた次回!

「世界のブックデザイン2022-23」
会場:奈良県立図書情報館 3階ブリッジ
期間:2024年6月1日(土)~7月30日(火)
※会期中、毎週月曜日(7月15日(月)は開館)、6月28日(金)、7月16日(火)休館開館時間:9~20時
入場無料

#奈良県立図書情報館
#ブックデザイン
#装丁
#装幀
#デザイン
#図書館
#図書展示
#展示
#本
#2022最も美しい本
#世界のブックデザイン
#中国