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銀花3冊

奈良市内はいま、雪が降っています。
窓の外が真っ白で、明るい!




突然ですが雪にまつわる印象的な3冊をご紹介します!
※「銀花」は「降る雪」をたとえて言う語。


国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

『雪国』川端康成 冒頭より

冒頭の一節はあまりに有名ですが、続きってどんなんだっけ……ってなられた方は

(シリーズ「名著複刻全集近代文学館」は出版当時の本の雰囲気を味わえて、よいです。)


体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ


『シンジケート, : 新装版』穂村弘著、沖積舎、 2006.7  P.16より

この歌を知ってから、雪が降ると「ゆひら!」と叫んでしまいます。


雪が降るのではない。雪片に満たされた宇宙を、ぼくを乗せたこの世界の方が上へ上へと昇っているのだ。

『スティル・ライフ』池澤夏樹著、中央公論社、1988.2 P.28より

世界の見え方がぐるっと変わった1冊です。