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(6月25日更新)「映画を楽しむ」~BBB 図書情報館web展示~

読書も良いですが、映画を見てみませんか。
あなたはどんな映画が好きですか?
どんな風に映画選んでいますか?
なに見たらいいのかわからない!といった方向けに映画を紹介する本を選んでみました。子ども向け映画を紹介した本もあります。
今まで見たことなかった映画を見てみませんか。

映画の間取り

映画の間取り

WOWOW「映画の間取り」編集部著 出版者:扶桑社


ナトセンおすすめYA (ヤングアダルト) 映画館

ナトセンおすすめYA (ヤングアダルト) 映画館

名取弘文著 出版者:子どもの未来社


ライムスター宇多丸の映画カウンセリング

ライムスター宇多丸の映画カウンセリング

宇多丸著 出版者:新潮社


#連想してみた

奈良県立図書情報館のヤマです。今回のBBBは、「映画を楽しむ」というテーマで、図書情報館の職員が、導入の文章と3冊をセレクトしました。
さて、「映画」から連想したものを担当者で集めてみました!
いくつか聞いたことのある言葉もありますが、3つほど解説したいと思います!

連想図_映画


国際映画祭?

日本にも東京国際映画祭やにいがた国際映画祭、なら国際映画祭などありますが、国際映画製作者連盟が認定している作品コンペを行う国際映画祭は、世界で13しかないそうです。その中でも有名な三大国際映画祭を紹介します。三大と聞いてどの映画祭を思い浮かべますか?

ベルリン国際映画祭( Internationale Filmfestspiele Berlin)

1951年からベルリン(第1回は西ベルリンで)で毎年2月に開催される社会派の作品を採り上げることが多い国際映画祭です。最高賞は金熊賞(Goldener Bär)と呼ばれています。ベルリンの象徴が熊であることからトロフィーも後脚で立つクマの形をしているそうです。では、2020年のハイライトをご覧ください。

(YouTube「Berlinale - Berlin International Film Festival」より)

オンラインで開催された2021年の第71回ベルリン国際映画祭 では、浜口竜介監督の「偶然と想像」が最高賞の金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞を受賞しました。浜口竜介監督のコメントをご覧ください。

(前略)「偶然と想像」は、偶然と想像をテーマにした「魔法(よりもっと不確か)」「扉は開けたままで」「もう一度」の短編3話からなる、濱口監督初のオムニバス。脚本もすべて濱口監督が手掛けた。「ハッピーアワー」等のプロデューサー高田聡とともに企画を立ち上げ、2019年夏から約1年半をかけて製作。(後略)(https://eiga.com/news/20210305/36/より)

(YouTube「Berlinale - Berlin International Film Festival」より)

カンヌ国際映画祭(Festival International du Film de Cannes)

毎年5月にカンヌで開催されている国際映画祭です。1939年、ファシスト政権による政治色が濃くなっていたベネチア国際映画祭に対抗して創設される予定だったそうですが、戦局のため遅延し、1946年に第1回目が開催されたという歴史を持っています。動画は2019年のレッドカーペットの様子です。華やかですね。

(YouTube「 Festival de Cannes (Officiel) 」より)

第71回カンヌ国際映画祭(2018年)では『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞したことは、記憶に新しいのではないでしょうか。 パルムドールを受賞するのは、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来実に21年振りだったそうです。映画祭での記者会見の様子をどうぞ。

(前略)東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。(後略)(https://eiga.com/movie/88449/より)

(YouTube「 Festival de Cannes (Officiel) 」より)

ベネチア国際映画祭(Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica Venezia)

1932年に設立された最も古い国際映画祭で、ベネチアで毎年9月に開催されています。最優秀作品は金獅子賞です。ベネチアの守護聖人マルコの象徴とされる、有翼の獅子(ライオン)にちなんだそうです。2020年の様子をご覧ください。

(YouTube「BiennaleChannel) 」より)

2020年開催の第77回ベネチア国際映画祭にて、『スパイの妻<劇場版>』で銀獅子賞(最優秀監督賞)を黒沢清監督が受賞しました。日本人監督が銀獅子賞を受賞したのは、『座頭市』の北野武監督以来、17年ぶりなんです。動画は受賞コメントの様子になります。

2020年6月にNHK BS8Kで放送された黒沢清監督、蒼井優主演の同名ドラマをスクリーンサイズや色調を新たにした劇場版として劇場公開。1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった優作は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとする。夫が反逆者と疑われる中、妻の聡子はスパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓う。そんな2人の運命を太平洋戦争開戦間近の日本という時代の大きな荒波が飲み込んでいく。(後略)
https://eiga.com/movie/93378/より)

(YouTube「BiennaleChannel) 」より)


また、東京国際映画祭は、毎年10月に開催されている日本で唯一の国際映画製作者連盟に認定されている国際映画祭なんです。1985年(昭和60)に東京、渋谷のミニシアターを中心会場として隔年開催でスタートしました。2019年のオープニングイベントの様子です。

(YouTube「Tokyo International Film Festival 東京国際映画祭」より)

第33回は中止になりましたが、第34回は2021年10月30日~11月8日に開催されるとのことです。

活動写真弁士?

サイレント映画(無声映画)をご存じですか?映画誕生の当初は、映画は音を伴わぬものでした。映画館では上映の際、伴奏音楽の演奏などをしていました。日本では台詞 や解説をつける活動写真弁士(活弁)が活躍していました。その後昭和期にはトーキー映画(音声を伴っている映画)の一般化に伴って急速に衰えました。当時、活弁のなかでも有名だった生駒雷遊氏や徳川夢声氏らの声は、じつは当館も含めたいくつかの全国の図書館で聞けるのです。(「歴史的音源配信提供参加館」
なんと、国立国会図書館が行っている「歴史的音源」通称「れきおん」で活弁の音源が収録されています。

スライド3

「れきおん」

また、『Shall we ダンス?』(1996年)、『それでもボクはやってない』(2007年)、『舞妓はレディ』(2014年)で有名な周防正行監督の作品に、活弁を題材にした映画もあります。


尾花座?

最近では、シネマコンプレックスが多くなり、ミニシアター や単館系と呼ばれる映画館が少なくなってきました。当館がある奈良市にも、かつて複数の映画館がありました。そのなかの1館の名前です。


尾花座1946愛染かつら_thumb

奈良の映画「尾花劇場」明治42年芝居小屋「尾花座」が建てられた。大正9年奈良初の常設映画館「尾花劇場」開館。戦後まもなく上映された「愛染かつら」は大ヒットで客の行列が猿沢池まで続いた。旧市役所の移転と映画の衰退により劇場は昭和55年に閉館。昭和56年に当地はホテルサンルート奈良に変わった。ホテル前には「われらが尾花座ここにありき」と桂米朝筆の石碑がある。2010年三条通りのシネマデプト友楽がなくなり、奈良市には映画館が無くなった。映画に対する情熱は「河瀨直美監督」を中心とした「なら国際映画祭」につがれ、2016年には同映画祭で尾花座復興上映会が行われた。
「奈良県立図書情報館 ITサポーターズ」ホームページより


国立映画アーカイブ(6月25日更新)

様々に変わりゆく映画の歴史を保存している機関が、日本にあります。
6番目の独立行政法人国立美術館である「国立映画アーカイブ」です。

日本で唯一の国立映画専門機関である国立映画アーカイブは、映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかる拠点です。
国内外の映画及び図書などの映画関連資料の収集・保存・復元や、館内での上映・展示、図書室での公開などを行っています。

日本アニメーション映画クラシックス

日本でアニメーションが誕生したとされる1917年から100年目に当たる2017年を記念して開設されたwebサイト。(中略)
国立映画アーカイブ所蔵のフィルムからデジタル化された、1917年から1942年までの日本アニメーション映画64本を公開。また「大藤信郎記念館」では国立映画アーカイブが所蔵する「大藤信郎コレクション」の一部が閲覧可能。さらに、現存する日本最古のアニメーション映画『なまくら刀』(1917年幸内純一/別名:塙凹内名刀之巻[はなわへこないめいとうのまき])も閲覧できます。(https://www.nfaj.go.jp/onlineservice/jafc/参照)

映像でみる明治の日本

我が国における映画の歴史は、覗き式のキネトスコープが1896(明治29)年に、また1897(明治30)年には投影式のシネマトグラフとヴァイタスコープが、相次いで公開されたことに始まります。そして、2019(令和元)年は、日本映画(日本人によって撮影された映画)が1899(明治32)年に初めて公開されてから120年目にあたります。 本サイトでは、日本映画の生誕120年を記念して、国立映画アーカイブが所蔵する映画の中から、映画草創期の明治時代に撮影された映画をデジタル化のうえ公開しています。(https://meiji.filmarchives.jp/より)

国立映画アーカイブの様子

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京橋本館 外観(提供:国立映画アーカイブ)

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長瀬記念ホール OZU(提供:国立映画アーカイブ)

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図書室(提供:国立映画アーカイブ)

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展示室(提供:国立映画アーカイブ)

展示開始!(6月11日更新)

5月1日より臨時休館しておりましたが、6月1日より一部サービスの制限をして開館しました。それに合わせて当館内にてnoteに関連した展示を行います。

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3階の展示コーナーです。一番大きな階段を上がって左手にあります。

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記事の最初に紹介しました本3冊もあります。

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約200冊の本を用意しました。

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国立映画アーカイブ様から提供いただいた展示のチラシも、当館所蔵の展示カタログとともに展示しています。

展示されている本のリストはになります。

そして、みなさんから紹介していただいた本も展示します。そこで・・・

みなさんの知っている「映画」が出てくる本、「映画」に関する本を、教えてください!
展示コーナーにて紹介させていただきます!(展示できない場合もあります)(そのときは、ごめんなさい!)一緒に展示を作りましょう!

例えば、こんな感じに

『世界は「使われなかった人生」であふれてる 』沢木耕太郎著

もちろん、本の感想等を含めて投稿しても大丈夫です。
お待ちしております!!

参考資料
『情報・知識 imidas 2018』
『デジタル大辞泉』
『日本大百科全書(ニッポニカ)』
「奈良県立図書情報館 ITサポーターズ」ホームページ

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