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図書展示「体感する詩」

 当館では、2022年7月30日(土)から8月30日(火)まで図書展示「体感する詩」を開催しています。

 「詩」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
 難しそう、とっつきにくそう、そんなイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。でも一度くらいは教科書で読んだことがあるのではないでしょうか。
 今回の展示では、誰もが一度は触れたことがあるけれど、よくわからないと思われがちな詩をテーマに、4人の司書が4つの切り口から本と詩を並べました。

展示のきっかけ

 現代は日々、多くの情報が発信され、言葉であふれています。私たちの会話でも、わかりやすい言葉を端的に伝えようとすることが多いように思います。
 しかし、紙に書かれた文字をじっくり読んだり、誰かの声に一心に耳を傾けたり、といった時間も時にはあってもいいのではないでしょうか。
 今回は、様々な形態の読み物がある中で、特に詩を取り上げることにしました。なぜなら、詩は短い言葉の中に読み手の自由な解釈の余地があるからです。短くても、一見してすぐに意味がわからない詩もあります。また、音読することでリズムを楽しむ詩もあります。読み手のペースで言葉とじっくり向き合うには詩がうってつけです。
 今展示では、詩集や詩に関する本だけではなく、実際の詩も展示しています。ぜひその場で詩を体感し、気になった本を読んでみてください。忙しい日々の合間に、言葉とじっくり向き合う時間を過ごしていただければ幸いです。

4人の司書がセレクトした本と詩

1. はじめての詩

 金子みすゞ まどみちを 谷川俊太郎 萩原朔太郎 etc.
皆さんが一度は目にしたことがあるかもしれない、教科書に出てくる詩を集めてみました。普段詩に触れない人も、まずはここから読み始めてみませんか?

2. 詩人が訳した詩

 詩人が訳したお経、詩人が訳したマザー・グースなど詩人が訳した詩を集めました。また、日本の詩を外国の詩人が訳したものも並べています。原詩とのリズムの違いも感じていただければと思います。


3. 詩の「形」——装丁、ヴィジュアル・ポエトリー、その他

 装丁の手触り、ヴィジュアル・ポエトリー、詩であると同時に回文でもある詩など、詩の「形」に着目。どこかにユニークさを持つ、様々な「形」の詩を集めました。

4.「生きていく」詩

 高村光太郎の「道程」にちなんで、ここでは人生の詩をテーマに集めました。心の琴線に触れる、そんな詩と出会うきっかけになれば幸いです。

西尾勝彦氏の著作、お薦め詩集

 関連イベント、朗読会「星の声をきく」vol.1で朗読をしていただく、西尾勝彦さんの著作やお薦めの詩・詩集も展示しています。 ぜひ西尾さんの詩の世界を体感してみてください。

おわりに

 普段、詩になじみがない方も、今回の展示通して、好きな詩を一つでも見つけて、じっくりと味わっていただければと思います。ぜひ詩を体感しにいらしてください。

◇図書展示「体感する詩」◇
開催期間:2022年7月30日(土)~8月30日(火) 9:00~20:00
 ※毎週月曜日は休館
会場:3階 ブリッジ
https://www.library.pref.nara.jp/gallery/3921

関連イベント

◇朗読会「星の声をきく」◇ ※本イベントは終了しました
開催日時:2022年8月21日(日) 15:00~17:00
会場:1階 交流ホール
参加費:無料
定員:30名(要予約・先着順)
https://www.library.pref.nara.jp/event/3922

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