世界のブックデザイン2022-23 日本編
「世界のブックデザイン2022-23」作品紹介、今回は日本編をお届けします！
日本編で紹介するのはこちらの作品です。
第56回造本装幀コンクール 審査員奨励賞
『BAR BER BAR』
著者：上妻森土
発行：T-bon(e) steak press
価格：3,850 円
装幀：上妻森土
印刷：Y’ALL WALL
製本：上妻森土
まずは、写真をご覧ください！
いかがでしょうか？
サインポールの袋からコームが出てきたときは、いったいこれは何だ！？と驚きました。
バータイプのお菓子や栄養補助食品と同じサイズ感というと伝わるでしょうか。小さくてかわいらしい作品です。
蛇腹折の作品には、魂の抜けたような顔をした、カットおわりのこどもたちが描かれています。
袋の黄色の部分には"We don't want to go to school"と書かれており、散髪に失敗して学校に行きたくない、という経験がある人には共感できる表情ではないでしょうか。
造本装幀コンクールの選考コメントをご紹介します。
クラフト紙に印刷された理髪店のサインポール。このミニマムな機能にまず引きつけられる。封入された馬鹿ばかしくも悲惨な出来事は蛇腹折り、この大きさでこそ、と感じる。同封されたコームも含めて印刷・加工の発想に新しいものはないが、素材選びが的確で、封を開けて読了するまでのストーリーが軽快で心地いい。三賞審査のテーブルに最後まで残ったのは、ちっちゃいから他の本の下に潜み除外を免れた、のではなく、視界から外せなかったからだと思う。
最後に短い動画をご覧ください。
様々な髪型のこどもたちが描かれています。
実物はケースに入れての展示ですが、ぜひ来館してじっくりとご覧ください！
「世界のブックデザイン2022-23」
会場：奈良県立図書情報館 3階ブリッジ
期間：2024年6月1日(土)～7月30日(火)
※会期中、毎週月曜日(7月15日(月)は開館)、6月28日(金)、7月16日(火)休館
開館時間：9～20時
入場無料
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